身体を温める食材として有名な”生姜”。
暑さで弱った胃には食欲を増進し、寒い冬の時期には身体を温めます。特に風邪を引いた時にはおすすめです。中国では生姜(しょうきょう)と呼ばれ、紀元前500年ごろから薬用として頻用されていました。この季節になると、”生姜”を使用したドリンクやスープなどを目にする機会が増えます。そこで今回は”生姜”の効果効能や食べ方のポイントなどをご紹介します!
生姜の3大効能
1.細菌の増殖を抑え、免疫力を高めます。
2.血行を促進し、冷え性改善につながります。
3.脂肪を分解し、基礎代謝を上げます。
2種類ある生姜の冷えとり成分
1.ジンゲロール
ジンゲロールは生の生姜に多く含まれています。酸化が早いので、食べる直前に切ったり、すりおろしたりして、なるべく早く使い切るようにしましょう。ジンゲロールには、抗菌・殺菌作用やがん予防、食欲増進作用などの効果がありますが、これらは、加熱生姜に含まれるショウガオールよりも高く、免疫力を高めたい時や風邪を予防・改善したい時には生の生姜が効果的です。特に生姜の皮の下には、ジンゲロールが多く含まれるので、皮ごと使用すると効率的です。
2.ショウガオール
生姜を加熱・乾燥させると、ショウガオールに変化します。ショウガオールは、胃腸の粘膜を刺激して血流を高め、身体の深部の熱を作り出す働きがあります。食べ方のポイントは加熱処理すること。さらに、蒸した生姜には生の生姜の10倍以上ものショウガオールが含まれますので、冷え症の改善にはショウガオールを豊富に含む加熱・乾燥した生姜を摂るようにしましょう。
生姜はアンチエイジングの味方
私たちは毎日呼吸をして酸素を取りこんでいますが、このうちの数%は体内で酸化し、活性酸素に変換してしまいます。この活性酸素は、細胞を酸化させたり、サビさせたりするため老化の原因の1つと言われています。ジンゲロール、ショウガオールともに抗酸化物質ですので、活性酸素による老化を予防してくれる効果が期待できます。寒い時期だけではなく、1年通して食べるようにしましょう。
生姜の種類と選び方
●新生姜
収穫して間もなく、皮が白く辛みが少ない。葉がついたまま出荷されている生姜は、葉生姜と呼ばれている。
●ひね生姜
収穫して2か月以上自然乾燥させたもの。水分が少なく食物繊維が多い。皮の色が濃く辛みや香りが強い。
《 選び方 》
全体的に太く皮にハリがあり、傷のないもの。飴色で光沢があるもの。
《 保存方法 》
キッチンペーパーなどで包みポリ袋に入れ冷蔵。
《 豆知識 》
葉生姜は若い芽のため、甘みが強くお酒のおつまみにもなりますが、食べた後の葉も、細かく刻みネットなどに入れ、入浴剤として湯船に浮かべると保温効果が期待できます。
寒くなる季節には、ジンジャーティーやサムゲタンスープがおすすめ!紅茶やココアなどの飲み物にすりおろした生姜を少量加えるだけでも体が温まります。