最終更新日:2024年7月8日
今年の夏はさらに暑くなる予報です。この季節は食欲が低下し、夏バテしやすくなりますので、食欲増進効果があるスパイスを上手にご活用ください。しかし、どのように使うのか分からない方も多いと思いますので、今回はスパイスの効能とおすすめの使用方法をご紹介します。
スパイスの効能とは?
体温を下げる!
辛いスパイスを食べると、交感神経が優位になり、皮膚温が上昇するので、汗の蒸発が促され体温が下がっていきます。そのため、辛いスパイスを食べると最初は暑く感じますが、結果的には汗をかき体温を下げてくれます。
胃腸の働きを促す!
スパイスの刺激成分により、胃液などの消化液の分泌量が増え、胃腸の蠕動運動が活発になるので、腸の栄養吸収力が高まります。
おすすめスパイス
コリアンダー
別名パクチー。パクチーと聞くと独特の香りが特徴ですが、それは葉の部分。スパイスとして使用するには、種子の部分がおすすめ!種子は、甘みをほんのり感じ、爽やかな味わいが特徴です。淡白な白身魚やエビ、お肉にまぶしてソテーするとアクセントになります。食欲の増進や炎症を緩和する効能があります。
ナツメグ
肉の臭みを消す消臭効果があるため、代表的な使用方法は、ハンバーグなどの挽肉料理。その他にも、まろやかなほろ苦さが特徴のため、パウダーをカレーやシチューなどの煮込み料理に入れると風味豊かな味わいになります。また、ホワイトソースにもよく合うのでグラタンにもおすすめ!ただし、多量に使用すると麻痺や嘔吐などの症状が出る場合があるので、少量ずつ使うのがポイントです。
クミン
クミンはカレー粉に使用されるスパイスのひとつ。調理の始めに炒めることで香りが立つため、野菜炒めなどに使用するといつもと違ったエスニックな風味になります。消化の促進や肝機能を高める効能があります。
スパイスを上手に使うコツ
下ごしらえで使う!
素材にまぶしたり、漬け込むことによって、臭み消しや香り付けとして使用します。
☆おすすめ:ナツメグやショウガなどの消臭効果のあるスパイス。
調理中に使う!
炒め油と一緒に炒めたり、素材と一緒に煮込むことによって香り、辛味、色を付ける効果があります。
☆おすすめ:クミン、コリアンダーのような種実系スパイス。
仕上げに使う!
調理の最後に混ぜたり、出来上がった料理に振り掛けることによって、形や色で華やかになります。
☆おすすめ:ガラムマサラやブラックペッパーなどの香りの強いスパイス。パウダーや粗引きがおすすめ。
スパイスの保存方法
光、熱、湿気が大敵!これらを避けるために、蓋をしっかりと閉め、冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫で保存すると、冷蔵庫から出した時の温度差により、湿気が高くなる可能性があるため、冷暗所がおすすめです。
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~アレンジをしたい方~
☆その1 辛味を強く→チリ(唐辛子)で調節
☆その2 インド風に→コリアンダーを多めに
☆その3 色鮮やかに→ターメリックを多めに
※エスビー食品ホームページ参照
参考文献
S&B食品スパイス&ハーブ
http://www.sbfoods.co.jp/spice-herb/index.html