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今月のおすすめ♪健康情報
大人も重症化する春の風疹

春風の心地よい季節になりましたが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。
この時期は、冬の終わりから春にかけて、様々な感染症が流行します。
今回はそんな春の感染症の中でも、大人がかかると重症化しやすい"風疹"についてご紹介します。



風疹とは?

風疹は、「風疹ウイルス」により起こる感染症です。おもに呼吸器から感染する飛沫感染で広がりますが、風疹ウイルスは感染力がとても強く空気感染、接触感染でも感染します。
そのため、手洗いなどの衛生面に気をつけたり、マスクをしているだけでは感染を防ぐことが難しい感染症です。

どのような症状がでるのか?

2~3週間の潜伏期のあと、おもに耳の後ろや首のリンパ節が腫れます。その数日後に発熱し軽いかゆみを伴う淡紅色の発疹が顔面から全身へ広がります。
通常は3~5日程度で消えていくことから「三日ばしか」とも呼ばれています。

近年、成人患者が増加している原因は?

風疹ウイルスは撃退する治療薬がないためワクチンによる予防が肝心ですが、1977年~1995年まで、ワクチン接種の対象は中学生の女子のみとされていたため、近年、風疹にかかる患者の約8割が2040代の成人男性と報告されています。よって、成人の感染者が増えている原因は子供の頃にワクチン接種を受けていないことが挙げられます。
風疹は、1回
感染すると生涯続く免疫力が体の中につくられるため、その後、風疹にかからないとされています。そして、この免疫は風疹ワクチンを接種することでもつくることができます。

風疹を予防するには?

風疹ウイルスの感染力は強く、インフルエンザより25倍もうつりやすいと言われています。大人が感染すると子どもより重症化することも多く、特に、妊娠20週目頃までの妊婦の場合、胎児の目や耳、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」という障害をもたらす危険性があります。そのため、妊娠前の女性の周囲にいる夫や家族などは、ワクチン接種を受けておくことが大切です。
風疹の予防接種を受けたほうがよい方は、風疹に今までかかったことがない、かつ、予防接種を受けたことがない方です。また、1回の予防接種で
95%の方が免疫を獲得できますが、2回の接種を行うことで99%以上の方が免疫を獲得できます。自分が風疹にかかったことがあるかどうかは、血液検査で調べることができますので、気になる方は確認してください。

参考文献
1.竹田美文"食中毒からインフルエンザやエボラ出血熱まで予防と対策がひと目でわかる!身近な感染症こわい感染症".日東書院.2015.P81
2.今村顕史"図解知っておくべき感染症33".西東社.2015.P104-107
3.大谷明.三瀬勝利.田中慶司"ワクチンと予防接種の全て 見直されるその威力 改訂第2版"

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