皆さんこんにちは。
まだ朝晩の寒さは続いていますが、少しずつ春の兆しが感じられるようになってきました。
3月、4月は、卒業・入学・異動など、様々な出会いや別れがあり、周りの環境だけでなく心境の変化も起きやすい季節ですね。このような季節は、自分でも気づかないうちにストレスがかかっている可能性があります。過度のストレスは身体に不調を引き起こす原因となるため、今回紹介する食事法を参考にして、ストレスに負けない身体をつくりましょう!
ストレスの原因
ストレスの原因は、以下のように大別されます。
物理的要因 | 天候、気温、騒音など |
社会的要因 | 人間関係、転居、結婚など |
精神的要因 | 怒り、悲しみ、緊張など |
肉体的要因 | 疲労、栄養不足、睡眠不足など |
ストレスの原因は人それぞれですが、男性では仕事の内容や人間関係など「仕事に関すること」、女性では家計や育児など「家庭に関すること」が多い傾向です。さらに、男女共通の原因としては「人間関係」が多くなっています(株式会社インテージ調べ)。こうした様々なことからくるストレスが続くと、不眠、胃炎、便秘や下痢、うつなど身体の不調となってあらわれます。
自分でできる食事のポイント!
では、ストレスに負けない強い身体をつくるために、どんな食事を心がけると良いのでしょうか。
ポイント1 積極的にとりたい栄養素
1.ビタミンCとたんぱく質
ストレスを感じると、まず副腎という臓器から抗ストレスホルモンが分泌されます。このときビタミンCやたんぱく質が消費されるため、これらが不足しているとストレスに対して身体がうまく反応できず、身体の不調につながります。そのため、ストレスを感じているときは、ビタミンCやたんぱく質を通常時より多く摂取する必要があります。特にビタミンCは体内に貯めておくことができないので、毎食欠かさず補給してください。また、保存中や調理中に失われやすいため、なるべく新鮮な果物や野菜を購入し、早めに食べきるようにしましょう。
⇒おすすめレシピ:「かぶのレモン酢あえ」
2.ミネラル
カルシウムやマグネシウムといったミネラルは、神経の伝達に関わっています。どちらも主に骨に蓄えられており、摂取量が一時的に不足した場合には、骨から放出することで身体の機能を調節しています。しかし、常にこの蓄えを使っていては骨がもろくなってしまうため、不足のないように食事から摂取することが大切です。カルシウムは乳製品だけでなく、魚介類や大豆製品にも多く含まれており、マグネシウムは魚介類や海藻類に特に多く含まれています。
⇒おすすめレシピ:「サーモンのマリネ」
この他、リラックス効果のあるハーブティーなどもおすすめです。
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ポイント2 飲みすぎ・食べすぎは禁物!!
ストレス解消法の1つとして、お酒を飲む方はいませんか?
適度な飲酒(1日1合程度)であれば、血管を広げたりストレスを解消したりと心身に良い影響を与えますが、過剰飲酒は胃や肝臓に負担をかけ、血圧や血中中性脂肪も上がりやすくなります。量や時間を決めて飲むなど、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!
その他に、甘いものを食べてストレスを解消する方も要注意。
一度に甘いものをたくさん食べると血糖値の急上昇が起こり、血糖値を下げるインスリンというホルモンが過剰に分泌され、血糖値は急激に下降します。このように血糖値が乱れると、イライラや疲労などの不調につながります。菓子類などの嗜好品は、1日200キロカロリー以内(豆大福1個、クッキー5枚程度)を目安にし、味わって食べるようにしましょう。一時の衝動に駆られて後悔しないためにも、好きなものこそ適量を守ることが大切です。
ストレスの原因やそれによる症状は人それぞれですが、自分なりのストレス解消法を身につけて、軽い心で春を迎えましょう!
参考
・「あたらしい栄養学」 吉田企世子 松田早苗
・厚生労働省e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-001.html)
・タケダ健康サイト(http://www.takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=sutoresu)(http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail656.html)
・株式会社インテージ自主企画調査(https://www.intage.co.jp/gallery/stress01/)