最終更新日:2023年12月1日
寒さが身に染みる季節になり、手足の冷えに悩む方も多いのではないでしょうか。今回は、寒い季節に向けて手足の冷えの原因と、生活でのポイントについてご紹介します。
冷え性の原因
冬は気温が下がるため、手足の表面が冷たくなりますが、慢性的に手足が冷たくなったり、温めてもすぐに冷たくなったりした経験はありませんか?慢性的に手足の冷えを感じたり、しもやけ、あかぎれ、しびれ等の症状が現れたりする場合には、普段から手足の血液の流れが悪くなっている可能性があります。医学的にはこのような状態を「抹消循環障害(まっしょうじゅんかんしょうがい)」といいます。また、体の冷えは気温が下がることだけではなく、心の不調から生じる場合があります。これはストレスがかかって緊張し、自律神経の一つの交感神経が活性化し、血管が収縮して手足が冷たくなることが考えられます。反対にリラックスしているときは、もう一方の副交感神経が活性化し、血管が広がって手足が温かくなります。
冷え性対策のポイント
続いて、体の冷えを解消するためのポイントを紹介します。
体を温める食材を積極的に摂りましょう
体を温める食べ物のオススメ
ねぎ、タマネギなどの野菜
しょうが、にんにく、唐辛子、シナモン などの香辛料
サラダや漬物など体を冷やす飲食物は避けましょう
体を冷やす食べ物
ナス、きゅうり、トマト等の夏が旬の食材
バナナ、マンゴー等の温かい地域で育つ食材
揚げ物等の油を多く使用した料理
服装を工夫しましょう
暖かさを保つためには体から放出される熱を留めることが大切です。着る順番は①吸湿発熱効果のある肌着(ヒートテック素材等)→②空気をたくさん含む衣類(セーター、フリース等)→③風を通しにくいアウター をおすすめします。
室内でも裸足は避けましょう。特にフローリングは冷えやすいので、スリッパや靴下を履きましょう。
保温性の高い靴下は足に汗をかいて不快に感じることや、かえって足を冷やす原因になることがあります。また、深い眠りを妨げることがあるため、ベッドに入る直前には靴下を脱ぎましょう。
効果的に入浴しましょう
入浴は就寝前(体が冷めない時間)にしましょう。手足も温まって入眠しやすくなります。
入浴剤は温熱効果のあるものを選びましょう。
お風呂上がりの水分補給は、しょうが湯、ホットミルクなど体が温まるものを選びましょう。しょうがの辛みが苦手な人は、はちみつや氷砂糖をプラスするのもおすすめです。
体を動かしましょう
ウォーキング、ヨガなど、毎日続けられる運動を取り入れてみましょう。
夕方から夜(就寝の3時間くらい前)の運動が効果的です。睡眠は脳の温度が低下するときに、出現しやすくなります。就寝の数時間前に運動を実施し、脳の温度を一時的に上げることで、ベッドに入ったときの脳の温度の低下量が大きくなり、快眠を得られやすくなります。就寝直前の運動は、体を興奮させてしまうため控えましょう。
いかがだったでしょうか。冷え予防に取り組むことでこころと身体を大切にし、寒い冬を乗り越えましょう!
参考文献:
・快眠と生活習慣 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
・体を温めてリラックスする方法 ストレスや緊張による冷え対策に | NHK健康チャンネル