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急性アルコール中毒に注意!お酒と上手に付き合いましょう。

2016.04.25
健康情報

新年度を迎え、忙しい毎日をお過ごしのことと思います。
4月といえば出会いと別れの季節。歓送迎会などでお酒を飲む機会も多くなります。
美味しい料理にお酒、そして和やかな雰囲気からついつい飲み過ぎてしまった・・・そんな経験はありませんか。
飲む機会が増える時期だからこそ気をつけたいのがお酒の飲み方。
この時期多くなるのが「急性アルコール中毒」です。
重症化すれば死に至ることもある危険な中毒なので、今回は、上手にお酒を楽しむ方法をお伝えします。

○急性アルコール中毒とは?
アルコール飲料を短時間に多量に摂取することにより生じる中毒症状で、意識が朦朧となり、昏睡、血圧・体温の低下などを引き起こし、最悪の場合、死に至るケースもあります。

○楽しくお酒を飲むために・・・
・一気飲みや、飲酒を強要するのはやめましょう!
くれぐれも無理強いしないようにしましょう。

・お酒は適量を摂取しましょう!
アルコールの代謝能力は人それぞれです。同じ人でもその日の体調によって変わってきますので、自分の限界を知っておくということが大切です。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20gと言われています。
下の表を参考にしてください。

              1日の適度な飲酒量(純アルコール約20g分)✿

ビール(アルコール度数5度)

中びん1本(500ml)

日本酒(アルコール度数15度)

1合(150ml)

焼酎(アルコール度数25度)

0.6合(約110ml)

ウイスキー(アルコール度数43度)

ダブル1杯(60ml)

ワイン(アルコール度数14度)

1/4本(約180ml)

缶チューハイ(アルコール度数5度)

1.5缶(約520ml)

     ⇒このくらいの量であれば、ほどよくお酒を楽しめるというわけですが、
      体調が優れないときは控えめにするなど、飲酒量を自分でコントロールするようにしてください。

・水分補給をしながら飲みましょう!
アルコール度数の高いお酒をのむときは水などのチェイサーを用意し、お酒の濃度を薄めるようにしましょう。

・ゆっくり食事をしながら飲みましょう!
胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、胃の粘膜を傷つけたり、吸収を早めることになります。食べながら飲む習慣をつけましょう。

・おつまみにはアルコールを分解する食べ物を摂取しましょう。
おすすめは、レモン、グレープフルーツ、パプリカ、トマトなどです。
アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドに分解されて酢酸になり最終的には二酸化炭素と水に分解されて排出されます。ビタミンCは悪酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助けるといわれています。


☆枝豆・・・
おつまみの定番"枝豆"には、アルコールの代謝を促進させるビタミンB1やビタミンC、肝臓の働きを助けるコリン、肝臓の負担を軽くするサポニンが豊富なことから、悪酔いや二日酔いの防止に効果的といわれます。ただし、痛風の原因となるプリン体も多いので、食べすぎは禁物です。




☆もずく、わかめ、昆布など・・・

藻類に含まれる食物繊維の一種フコイダンには、有害物質の排出を促す働きがあります。





☆例えば・・・
焼き鳥や揚げ物、焼き魚にレモンをひと絞りすれば、ビタミンCの効果が期待できます。
同様にお酒も,レモンサワー、グレープフルーツなどの生絞りサワーがおすすめです。

○もしも、酔いつぶれてしまったら・・・
1. 呼びかけにはっきり応じるようであれば、そのまま寝かせて様子をみます。ただし、体温が下がらないよう、布団や毛布をかけたり、部屋の温度を調整したりします。野外に放置すると、凍死や事故の危険性があるため、絶対に1人にしないようにしましょう。
2. 仰向けに寝かせていると、喉に嘔吐物が詰まったり、舌が落ち込んで窒息死してしまうことがあるため、衣服をゆるめ「回復体位」で介抱しましょう。回復体位とは呼吸を妨げないようにする体位のことです。

・回復体位にするには・・・
1) 体を横向きにし、頭をやや後ろにそらせて気道を確保する。
2) 嘔吐しても自然に流れるように、口元を床に向ける。
3) 姿勢を安定させるために、上側になっている足の膝を90度に曲げる。
4) 下側の腕を伸ばし、上側の腕を曲げてその手の甲に頭をのせる。

○こんなときは救急車を呼んでください!
叩いてもつねっても反応しない場合は大変危険です。すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
ほかにも「息苦しそう」「全身が冷たい」「呼びかけたり反応がない」といった症状が現れたときにはすぐに救急車を呼びましょう。これらのサインを見逃さないためにも、酔いつぶれた人を放置するのは絶対に避けてください。


お酒は決して悪いものではありません。以上お伝えした内容を参考にして、お仲間と楽しく、安全にお酒を飲んでください。


参考文献:新臨床内科学 医学書院、臨床神経内科学 廣瀬源二郎他

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