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いろんなところで役立つキャンプのロープワーク

キャンプで使うアウトドアグッズには、災害時などキャンプ以外でも役立つものがたくさんあります。しかしながら災害時には不測の事態がつきもので、こうした便利なアイテムがいざという時に使えない、といったケースもあり得ます。

そうしたとき、便利グッズに頼らず、キャンプで培った「テクニック」を生かすことで様々なことに対処できる場合があります。その代表例が「ロープワーク」です。ロープワークとは、ロープに関する知識や取り扱い技法を総称する言葉です。ロープはそれ1つあれば、何かを固定したり運びやすくしたりすることができ、その用途は多岐にわたります。

そこで今回は、キャンプでよく使うロープワークの基本をご紹介します。

 

 

 

ロープワークのススメ

キャンプでは、テントやタープを張る際にロープを使います。最近のテントはワンタッチで建てられるものも多く、初心者でも簡単に設置できるようになりました。しかしテントの部品が破損してしまったり、テントの張りが弱い場合などにはロープを使う必要がでてきます。また、屋外では突然の風や雨などに対応しなければならない場合もあり、迅速に設置物を固定するなどの対応を迫られることもあります。

 

テント以外でも、ロープの様々な結び方を覚えることで、物を固定したり運んだり、緊急時にも非常に役立ちます。今回は簡単な結び方をご紹介しますが、使う機会の多い便利なものばかりです。ロープワークには専門書もありなかなか奥深いので、興味が湧いたらぜひ他の結び方なども調べてみてください。

 

 

 

ロープの種類と特徴

結び方を知る前に、ロープにはいくつか種類があるのでご紹介します。ホームセンターなどに行くと様々な材質のロープを取り扱っていますが、用途によって使い分ける必要があります。特にキャンプ用としては次の3種類が一般的です。それぞれの特徴を理解して、用途に合ったものを選びましょう。

ナイロン製

強度が高く、摩耗にも強い合成繊維です。伸縮性もあって扱いやすく、強く引っ張っても問題ありません。少し水を吸いやすいですが、とにかく丈夫なものを選びたい人におすすめです。

ポリエステル製

紫外線による劣化の影響が少ないため、屋外で長期間使用するのに適しています。摩擦に強く、海水にも強いことから海でのレジャーにも多用されます。少し重量はありますが、雨の日や海辺での使用には適しています。

ポリプロピレン

この3種類の中では一番安価です。強度も十分ありますが、紫外線に弱いため、多くの製品では着色することで日光による劣化を軽減しています。色が落ちると劣化が進んでしまうので長期間使うことには向きません。劣化が見られたらすぐに新しいものを用意しましょう。

 

 

 

ロープワークの活用例

キャンプをはじめ屋外での活動において、強い日差しや雨・雪などから体を守るためには、屋根がある場所を用意することは重要です。タープは、木と木の間にロープを渡し、上から布を張るだけで簡単に作ることができるのでおすすめです。近くに木がない場合は、長く丈夫な棒を使って張ることもできます。

 

タープ張りを例に、ロープの基本的な使い方についてご紹介いたします。ブルーシートとロープを使い、下図のようにタープを張ります。木は幹が太く丈夫なものを選んでください。また、木ではなくても、自分の身長くらいの高さでロープを結ぶ場所があれば代用できます。

ステップ1 木にロープを固定する

あらかじめロープに輪っかを作り、その輪を木にかけるか、木の幹に直接ロープを結んで固定します。このとき、ロープが下にずり落ちないように、枝の根元や節などの引っ掛かりがあるところを選ぶようにしてください。ここで使用するのは「もやい結び」で、ロープワークの基本ともいえる結び方です。いろいろな活用ができる結び方なので一番初めに覚えておきましょう。

ロープの先に輪っかを作る

ロープの先に大きさの変わらない輪っかを作る結び方で、ロープを何かに引っ掛けたりすることができます。この結び方は簡単で、強度もありながらほどくのは簡単です。

①ロープの途中に輪を作り、ロープの先を作った輪の下から通します。
②輪っかを通した後は、ロープの端を紐の下に通します。
③ロープの端を折り返し、最初の輪にもう一度通します。
④形を整えながらロープの端と元を引っ張り固定します。

 

木の幹にロープを固定する

もやい結びで作った輪っかの大きさが変わらないことを利用し、物を結びつけることもできます。

①ロープの端を物の下に通します。
②元の部分に輪っかをつくり、輪っかの下からロープの端を通します。
③元のロープの後ろを通し、もう一度同じ輪っかに端を通します。
④元のロープと端を引っ張ることで、結び目が締まります。

 

ステップ2 もう一方の木にロープを張って固定する

片方の木にロープをかけることができたら、もう一方の木にもロープを固定します。ロープに張りがないと、ブルーシートをきれいに被せることができないので、「ふた結び」を使ってロープをしっかりと引っ張りながら固定します。

ふた結びでロープを張って結ぶ

ロープを引っ張りながら結べるので、テントに張りを持たせたいときにも使えます。

①ロープを棒に巻き付けます。
②巻きつけた端を元のロープの下から回し、手前の輪っかに通します。この時、しっかり締め付けておきます。
③ ②をもう一度行い、同じように締めてください。

 

ステップ3 ロープの上にブルーシートをかけ、シートの4隅からロープを張って地面に固定する

最後は張ったロープの上にブルーシートをかけて固定するだけです。ブルーシートのハトメに、木の枝などを固定したロープを通して引っ掛けてください。そのロープの端は、地面に刺したペグにふた結びで固定するか、石などの重い物にもやい結びで固定し、ブルーシートがたゆまないようにしっかりと張って完成です。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。今回紹介した結び方は、タープ張りだけではなく荷台の荷物を固定したりなど、使える場面がたくさんあります。結び方だけ覚えようとしても難しいので、キャンプを楽しみながら何度もやってみて、少しずつ覚えていきましょう。

また、今回の記事の作成にあたり参考にさせていただいた「ひもとロープの結び方」では、キャンプや緊急時だけではなく、日常生活でも役立つ結び方を紹介しています。ロープワークを覚えたい方はぜひ読んでみてください!

 

 

 

参考文献

深見公子 ひもとロープの結び方 成美堂出版 2024年2月20日

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