キャンプ飯を楽しもう!
外で作るキャンプ飯はいつもと違う調理道具や具材を使う楽しみがあり、キャンプの醍醐味の1つと言えます。焚火でスキレットやダッチオーブンといった鉄鍋を使った豪快な料理や、手軽で大人数が楽しめるバーベキューはキャンプの思い出づくりにもピッタリです。
キャンプ飯は人気が高く、書籍や動画サイトなどにもたくさんのレシピが掲載されていますが、鉄鍋や網などの道具には大きく重い物もあり、準備や片付けのことも考えると少し億劫に感じてしまうかもしれません。ですが、実はちょっとした工夫をするだけで、キャンプ飯は簡単においしく作ることができるんです。
そこで今回は、キャンプ飯を簡単に作るテクニックと私のおすすめレシピを紹介します。普段料理をしない人でも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。ここで紹介するテクニックやレシピは少ない道具で、しかも短い時間でできるので、災害などの非常時にも役立ちます。いざという時のためにも、キャンプで実践して覚えておきましょう。
フライパン1つで簡単パスタづくり
パスタは比較的手軽な料理として、家庭でも作る方が多いメニューです。
一般的には麺を茹でながらソースを作るため、コンロが2口必要になります。しかしキャンプでは鍋や火を使える数に限りがあることや、焚火を利用して調理をすると火力にムラができるので目が離せず、2つの調理を同時に進めることがやや難しくなります。
そこでおすすめしたいのが、パスタをフライパン1つで完結する調理方法です。火加減などの調整がしやすくなり、後片付けも楽になります。さらにソースの材料を缶詰にすればより簡単に作ることができるだけでなく、非常食として備蓄している缶詰を使うことを想定した調理もできます。
※以下分量は1人前で掲載しています
水分(水、牛乳など)は大体300ml~350ml
麺は半分に折っていいので、フライパンは小さくても大丈夫です。水分を入れた時に全体が浸かる深さがあるものを使いましょう。作るパスタがクリームパスタなら牛乳、トマトパスタならトマト缶を入れますが、これら水分を含むものを合わせて300ml~350mlになるようにしてください。
麺の袋に表記された時間の1分くらい前に麺の茹で具合を見る
焚火やアウトドアバーナーの火力があれば、多少火力にムラがあっても大体時間通りに茹で上がります。この時に鍋に残っている水分の量を見て、茹でる時間が足りてなければ水を足し、十分であれば蓋をしないで水分を蒸発させるようにしてください。
茹でるときに入れる塩はいつもより少なめに
茹でる鍋とソースを絡めて仕上げるフライパンを1つにまとめて調理するので、普段家で麺を茹でるときに使う塩の量だと、仕上がりが塩辛くなってしまいます。麺を絡めるソースが醤油やケチャップなど塩分を含むものの場合は、茹でるときの塩はさらに少なくしてください。
おすすめ料理:オイルサーディンのペペロンチーノ
紹介した方法で作るパスタで、私がおすすめしたいのはオイルサーディン(イワシのオイル煮)のペペロンチーノです。
缶詰のオイルサーディンと鷹の爪、にんにくで簡単にできます。茹で上がった麺に缶詰の中身をオイルごと全部入れて、鷹の爪とにんにくを入れるだけで完成です。イワシの身があることでボリュームもあり、鷹の爪の辛みとにんにくで食欲が湧く1品です。
缶詰のオイルサーディンはもちろんのこと、鷹の爪とにんにくは乾燥したものであれば日持ちするので、キャンプセットに入れておけば災害などの緊急時にも使えてとても便利です。
ホットサンドメーカーで熱々料理を手軽に楽しむ
キャンプでの朝ごはんの定番「ホットサンド」を作るのに便利なホットサンドメーカーは、サイズや形も様々あり愛用の物を持っているキャンパーも多いです。食パンの間に好きな具材を挟み、両側から挟んで焼くだけなので、誰でも簡単に調理することができます。
そんな便利なホットサンドメーカーですが、実はホットサンド以外にもいろんな料理で役に立ちます。オムレツなどの具材を卵で包む料理は、ホットサンドメーカーを開いた2面で卵を薄く焼き、具材を置いて挟むだけで見た目もきれいに作ることができます。
ホットサンドメーカーは多くのメーカーが販売していて、大きさや形は様々ですが基本の作りは「しっかりと蓋ができて両面で焼ける浅めのフライパン」です。このような作りから、大きな塊の肉や野菜でも火があたる面をひっくり返しながら焼くことで、通常よりも短い時間で食材に火を通せます。これは時短になるだけではなく、燃料の消費を少なくすることができるので非常時にも役に立ちます。
おすすめ料理:焼きおにぎらず
「おにぎり」ではなく「おにぎらず」はその名のとおりお米を手で握らず、ラップにお米と具材を入れて包むだけのお手軽な料理ですが、ホットサンドメーカーで作ると簡単に焼きおにぎらずが作れます。作り方はとても簡単です。油を塗ったホットサンドメーカーの両面に米を敷き、片面のご飯の上に好きな具材を入れます。具材を載せたら後はサンドして両面を焼き色が付くまで焼くだけです。米に軽くお醤油をかけてから焼くと、香ばしさが増してさらにおいしくなります。
さらに、この方法を使うことで水で戻したアルファ米(お湯や水で戻せる非常食)でも焼きたての温かい料理にできるので、非常時で水や燃料を節約したいときにもおすすめです。
インスタント食品もひと手間加えてもっとおいしく
手の込んだキャンプ飯もいいですが、自然の中で食べるカップラーメンはなぜか家で食べるよりおいしく感じます。さらに屋外で温かいカップラーメンを食べると体の芯から温まるので、キャンプでも非常食として鞄に入れておくといざという時に安心です。
また、非常食として家にカップラーメンなどのインスタント食品を備蓄している家庭も多いですが、知らない間に仕舞っていたインスタント食品の賞味期限が切れてしまっていたことはありませんか?備蓄したのはいいものの管理をしていないと、いざという時に食べられない、数が少ないなどのトラブルに繋がります。
こうしたトラブルを回避するため、日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に新しい非常食を備蓄する方法をローリングストックと呼びます。このローリングストックでは消費をするタイミングを作る必要がありますが、キャンプのタイミングで食べる習慣をつけると効率的に消費することができます。さらに非常食の調理方法や味を確かめることもできるので、キャンプを利用して非常時の予行練習をしておきましょう。
・厚生連の健康情報でローリングストックをより詳しく紹介しています
おすすめ料理:カップラーメン焼きそば
保存食の代表ともいえるカップ麺。普通に食べてもおいしいですが、せっかく食べるなら少しアレンジを加えてみませんか?紹介するアレンジは焼きそばです。カップ焼きそばでいいじゃないかと思われるかもしれませんが、普通の焼きそばとはまた違った味を楽しめるので試していただきたいです。
カップ麺はスープが小袋に分かれているものを使います。最初に麺だけをお湯で戻し(かやくなどの具材もあれば一緒に戻す)、湯切りをした麵とスープを油を引いたフライパンで軽く炒めるだけで完成です。カップラーメンに入っている粉や液体のスープの素は味が濃いので、まずは半分だけ入れて味を調整してみてください。カップラーメンを使えば焼きラーメン、カップうどんを使えば焼うどんなどアレンジの幅はとても広く、お好みの味を見つけてみるのも楽しいですよ。
非常時に燃料が少ないときでもカップ麺を水で戻し(おおよそ20分くらい)、そのあとに麺を炒めれば火を使う時間が1~2分で、燃料の節約になります。温かい食べ物を用意するにはとても役に立つので、覚えておきましょう。
次回は『きっと役に立つ。キャンプで自然と覚えるテクニック』をお送りいたします。








