山梨県厚生連健康管理センター
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血液検査オプション

 

血液検査とは…

体重の約8%を占め、血管を通って身体中を巡る血液には、細胞や酵素・抗体など全身の健康状態を知るための様々な情報が含まれています。大さじ1杯程度の量の血液からそれらの情報を読み取ることができる血液検査は、受診者への負担が少なく、その時々の健康状態を確認することができる万能な検査です。

 

さて、血液検査といってもいくつか種類があります。白血球や赤血球の数や濃度を調べて出血傾向や貧血、感染の有無などを調べる一般的な検査のほか、血液中のタンパク質や代謝物・酵素などを測定して肝機能や腎機能などを調べる「生化学的検査」、体内に入った病原体に対する抗体を検査する「血清学的検査」などです。

 

医療施設によって検査方法や基準値は異なりますが、どちらも検査対象の疾患が持つ血液内での異変を捉えて調べる検査です。

 

血液でこんなリスクもわかる!?現代人が気になる4つの検査

さて、今日では様々な病気に対するリスク検査が存在しますが、現代人に特にオススメする4つの検査をご紹介します。

 

 

 

■血清インスリン検査(糖尿病リスク検査)

この検査は、体の中の血糖値を正常に保つ機能がきちんと働いているかどうかを調べる検査です。

 

体の中で血糖値を下げる唯一のホルモン「インスリン」の効き具合(インスリン抵抗性(HOMA-R))と分泌量を、血中のインスリン濃度と血糖値から判定します。糖尿病=肥満と捉える方も多いですが、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎなど、食生活の乱れが原因で起こることもあります。隠れ糖尿病も見つけられる検査ですので、年に一回検査を受け、インスリンの働き具合を確認することをオススメします。

 

※糖尿病治療中にて、インスリン注射を行っている方は受けられません

 

 

 

■心臓疲労度チェック(NT-proBNP検査)

この検査は「心臓の定期点検」とも言える検査で、心臓の「機能」を確認し、心不全になる危険性の予測や心臓疲労の程度を調べることができます。

 

心臓に負担がかかると、それを回復しようとして血液中にNT-proBNPという物質が分泌されます。この検査はその分泌量を調べ、出てきた数値を診断基準に基づいて判定し、心臓の状態を確認します。心電図は心臓の「動き」を確認するのに対し、NT-proBNP検査は「機能」をチェックすることができるため、心臓を多角的に見ることが可能です。

 

定期点検として毎年受診することや、高血圧の方にもオススメの検査です。

 

 

 

■ヘリコバクター・ピロリ抗体検査(胃がんリスク検査)

この検査は、日本人のほとんどの胃がんの原因とされる「ピロリ菌感染症」の有無を確認することができる検査です。ヘリコバクター・ピロリ菌に感染している、もしくは以前感染した際にできた血液中の抗体の量を調べ、リスクを判定します。

 

この検査は一度受診すれば以後の受診は不要ですので、まだ受けたことのない方はぜひ受けることをおすすめします。また人間ドックなど内視鏡検査と合わせて受診することで、陽性だった場合の除菌療法がスムーズに進む場合がありますので、受診する施設であらかじめ確認すると良いでしょう。

 

 

 

■風しん抗体検査

「プレコン健診」にも含まれる「風しん抗体検査」。これは風しんに対する抗体の有無を調べる検査で、20代〜40代にオススメしたい検査です。

お腹の赤ちゃんを守るためにも、今後妊娠を考えている方や、そのパートナー・家族はぜひ受診してほしいと思います。この検査で抗体がない場合は、ワクチン接種をオススメしています。

 

 

こうした様々な病気のリスクを調べられる血液検査。一度の採血で複数の検査を同時に行えることがメリットの一つです。ところで、採血後の血液はどのように調べられているのでしょうか。

 

 

血液検査のウラ側を見てみよう

採血後の血液の検査方法を調査すべく、広報企画課が厚生連の検査ラボを取材してきました。

 

①遠心分離機に入れ、血液を分離させます

それぞれの検体の受診番号をしっかり確認しながら血液を遠心分離機に入れ、検査に必要な成分を抽出します。

 

▲検体
▲遠心分離機
▲分離後の検体

各検査には、採血した血液(全血)を遠心分離機で分離して出てきた上澄部分(血漿もしくは血清)を使用します。一本の血液の約半分ほどしか検査に使うことが出来ないため、採血の際は一人2本程度、検体を採取しています。

 

 

 

②検査機器へ入れ、検査していきます。

分離した検体を、検査項目に合わせた機械へ振り分け、セットしていきます。

 

 

 

検体の処理能力効率と万が一の故障やトラブルに対応できるよう、各検査機器は2台ずつ配置しています。また再検査が必要になる場合に備え、検体の冷凍保存も行っています。

 

 

③出てきた数値をそれぞれの診断基準に合わせ、判定します。

各検査に沿った診断基準に照らし合わせ判定し、結果表へ反映します。

 

検査によって結果が出るまでの時間は異なります。一回の採血で複数の検査が可能なため、ぜひ受けてもらえたらと思います。また、空腹時に検査をしないと正確な数値が測れない項目もありますので、人間ドックや健康診断などの機会に合わせて受けることをオススメします。

検査料金および申込方法

検査料金は以下の通りです。

 

■血清インスリン検査(糖尿病リスク検査)…1,650円(税込)

 

■心臓疲労度チェック(NT-proBNP検査)…2,200円(税込)

 

■ヘリコバクター・ピロリ抗体検査(胃がんリスク検査)…1,760円(税込)

 

■風しん抗体検査…2,970円(税込)※クーポン券を利用する場は無料

 

人間ドック当日の問診時にお申し込みください。

 

※基本項目を受けず、本オプション検査のみ受診することはできません、あらかじめご了承ください。

 

その他、様々なオプション検査が受診可能

他にも「エコー検査(乳腺超音波検査)」や「子宮頸がん」など多くのオプション検査をご用意しております。詳細はこちらからご覧ください。

 

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