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最終更新日:2024年7月4日

熱中症 対策 予防 水分補給 

熱中症とその症状

まずは熱中症クイズ。○か×でお答えください。

 

問題1 熱中症は物事に熱中してしまう病気である。
問題2 熱中症は屋外でしか発症しない。
問題3 熱中症は体力がある人は発症しない。

正解は・・・全て×です。

「熱中症」とは、高温環境下で体内の水分や塩分バランスが崩れたり、体内の調整機能が壊れたりするなどして起こる障害の総称です。

熱中症は、現場での応急処置で対応できる軽症(Ⅰ度)の「熱失神」や「熱けいれん」、病院への搬送が必要となる中等症(Ⅱ度)の「熱疲労」、入院での集中治療が必要な重症(Ⅲ度)の「熱射病」からなります。

 

人間の体は、暑い環境での運動や作業を始めてから3~4日経たないと体温調節がうまくできるようになりません。このため、急に暑くなった日や、久しぶりに暑い環境で活動した時には体温調節がうまくいかず、熱中症で倒れる人が多くなっています。

特に高齢者は温度に対する感覚が弱くなるために、室内でも熱中症になることがありますので注意が必要です。

熱中症は生命にかかわる病態ですが予防法を知っていれば防ぐことができます。

 

予防の基本は「脱水予防」と「体温上昇を抑えること」です。

予防その1 こまめに水分補給をしましょう!

熱中症 対策 予防 水分補給 

「水分を摂りすぎると、かえって体がバテる!」・・・これは間違いです。

 

体温を下げるためには、汗が皮膚の表面で蒸発して体から気化熱を奪うことが大切。そのためには、しっかりと汗をかくことが必要です。

汗の原料は血液中の水分や塩分なので、体温調節のためには水分だけでなく塩分の補給も重要です。

 

1日の中で飲み物として摂取しなければならない量(食事に含まれる水分は除く)は1.2リットル。大量の汗をかいた場合は、水やお茶ではなく、塩分濃度0.1~0.2%(1リットルの水に1~2gの食塩が含まれる)程度のスポーツ飲料を飲むようにしましょう。

水分補給のポイント

  1. のどが渇く前に飲む ※のどが渇いてから飲むのでは遅すぎます!
  2. アルコール飲料での水分補給は× ※アルコールには利尿作用があるのでかえって脱水を招きます!
  3. 1日あたり1.2リットルの水分を摂る ※大量に汗をかいた場合はスポーツ飲料を!

予防その2 暑さに備えた体づくりをしましょう!

熱中症 対策 予防 水分補給 

 

熱中症は梅雨に入る前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月下旬から8月上旬に多発する傾向があります。

 

上手に汗をかけるようになるには、暑さへの慣れ(暑熱順化)が必要です。人間は暑い環境下で作業を始めてから3~4日経つと、汗をかくための自律神経の反応が早くなり、体温上昇を防ぐことが上手になってきます。

さらに3~4週間経つ頃になると汗に無駄な塩分を出さなくなり、熱けいれんなどの塩分欠乏による症状を起こしにくくなります。

 

暑くなり始めた日、急に暑くなった日、熱帯夜の翌日などには十分注意し、無理をせず、徐々に暑さに慣れるようにしましょう。

予防その3 暑さをできるだけ避ける工夫をしましょう!

熱中症 対策 予防 水分補給 

 

屋外だけでなく屋内においても、室内温度が28℃を超えた場合は冷房を入れるようにしましょう。
ただし、外気と室内の温度差が大きいと体に負担となりますので、室内温度は24℃以下にならないよう上手に調整することが大切です。

 

特に高齢者は暑さを感じにくくなる、体温調節機能が低下する、発汗量が減少する、体内の水分量が減少する、のどの渇きを感じにくくなるなどの理由で、室内でも熱中症にかかる危険があります。室内に温度計を置き、のどが渇かなくても水分補給をするなど注意しましょう。

最後に…

熱中症 対策 予防 水分補給 

以上、いくつか「熱中症」を予防する方法をお話しました。それでも「熱中症」を疑う症状が出た場合は、すぐに必要な応急処置をしましょう。
ただし、意識がない場合や呼びかけに対して返事がおかしい場合はすぐに救急車を呼ぶなどの対応が必要です。
これから夏本番を迎えますので、皆さん「熱中症」には十分ご注意ください。

 

参考資料:環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」

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