皆さん、こんにちは!
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
毎年6月4日~10日は「64(むし)」の語呂から、虫歯予防をすすめる、日本歯科医師会が定めた歯と口の健康週間です。
今回は、私たちの全身の健康に関わる歯の健康についてお伝えしたいと思います。
歯を失う原因のトップは、歯周病
日本人の7割以上がかかっている歯周病。歯周病は、自覚症状が乏しく静かに静かに進行していきます。女性はもともと唾液の分泌量が少ない上、女性ホルモンの影響で虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。一方、男性は、痛みなどの症状を我慢し、適切な治療を受けずに重症化しやすい傾向があります。
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯の表面についたプラークです。プラークとは、細菌のかたまりのこと。プラークは、最初はやわらかいので歯ブラシで取り除くことができますが、2週間以上経過すると固い歯石へと変化していきます。そして、歯肉の奥へ奥へと侵入していき、炎症が広がっていきます。
歯周病の影響
近年、歯周病菌が血液内に進入して全身に巡り、糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・認知症・リウマチなどの全身疾患を引き起こすことが明らかになってきました。
歯周病の予防
歯磨き
1本の歯は20回以上を目安に磨きましょう。歯磨きは、歯と歯肉の境目に歯ブラシを当て細かく振動させるようにします。
歯ブラシを選ぶときのポイント
ナイロン製で固さは普通がおすすめです。
食習慣
砂糖などの甘い食品や脂っこい食品のとりすぎは口腔内を酸性化させ、歯周病菌の活動を活発にするので、このような食品の摂取量に注意しましょう。また、よく噛むことで唾液分泌が活発になります。「ひとくち30回噛む」ことを目安にしてみてください。唾液の質を高めるきのこ類や海藻類などの食材をとるのもおすすめです。
タバコ
タバコは、血管を収縮するので、歯肉の血流を悪くし、唾液の分泌を減少させてしまいます。歯周病予防のためにも、まずは禁煙しましょう。
ストレス
噛みしめや歯ぎしりの原因となるストレスを解消しましょう。また姿勢が悪いと、かみ合わせのバランスも悪くなってしまいます。日ごろからよい姿勢を心がけましょう。
食事を食べる、言葉を話すなど、お口の健康は私たちの生活に欠かせないものです。毎日ケアし、歯を大切にしていきましょう。
参考文献:
歯周病予防と口腔ケア 下野正基
図解むし歯・歯周病の最新知識と予防法 倉治ななえ
日本人はこうして歯を失っていく 日本歯周病学会・歯周病学会
ご存知ですか?ライフステージでわかる歯と健康ガイド 日本歯科医学会