最終更新日:2025年6月2日

梅雨の健康対策
花粉症の時期が過ぎ、湿度が上がってくる梅雨の時期に、くしゃみやかゆみ、咳などの症状が出ている方はいませんか?もしかしたら、ダニやカビによるアレルギー症状かもしれません。梅雨の時期は、ダニやカビが繁殖しやすくなります。アレルギー症状の予防・軽減のためには、普段から室内にダニやカビが発生しにくい環境を作っていくことが大切です。
この時期はチリやホコリが舞い上がりにくく、汚れも剥がれやすくなるため、掃除をするのに適した時期です。
アレルギーってなに?

私たちの身体は、ダニやカビ等アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が身体の中に入ると異物とみなして排除しようとする免疫機能が働きます。この免疫が過剰に働いてしまうことで、くしゃみ、鼻水、咳、かゆみなどの症状を引き起こしてしまうことを「アレルギー」といいます。アレルギー疾患には、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などの多様な疾患があります。
室内のダニ対策
ダニは口や鼻から吸い込んでアレルギーを起こす吸入性のアレルゲンです。ダニそのもの・死骸・フンがアレルギー症状を引き起こす原因となります。ダニが生きていくには3つの条件が必要です。1つ目は、室内のチリ、ホコリ、寝具に付着したアカ、フケ、食べ物のカス、カビ等のエサがあることです。2つ目は、布団やカーペット、ぬいぐるみ等の潜る場所があることです。そして3つ目は、温度20~35℃、湿度60~80%の環境があることです。この温度や湿度は梅雨の時期の温度・湿度に近いものになるため、梅雨の時期には特に注意が必要になります。

ダニアレルゲン回避のためのポイント

①床面をダニが繁殖しにくい素材にしましょう。
床材はフローリングとし、カーペットを使用しないのが理想的です。
②床面への掃除機掛けを行いましょう。
床の掃除機掛けはできるだけ毎日行いましょう。
カーペットや畳、布団の掃除機掛けは、ゆっくりノズルを動かしながら吸引しましょう。
畳は、畳の目に沿って掃除機をかけましょう。
掃除機をかける際は、窓を開けて掃除機の排気を排出しましょう。
掃除機掛けの前に拭き掃除を行うと、掃除機の排気によるアレルゲンを含んだホコリの巻き上げが少なくなります。

③寝具の管理を適切に行いましょう。
ダニは乾燥に弱いです。布団は天日干しまたは布団乾燥機を用いてよく乾かしましょう。
シーツや布団カバーはこまめに取り替え洗濯をしましょう。
④ダニの生息地を減らしましょう。
布製のソファーにも掃除機をかけ、カーテンは定期的に洗濯しましょう。
ぬいぐるみを置く場合は、こまめに洗濯するか、ビニール袋に入れましょう。
除湿器を使用する、窓やドアを2か所以上開けて空気の通り道を作るなどして室内の湿度を60%以下になるようにしましょう。

室内のカビ対策
室内を浮遊するカビの胞子や菌糸の断片を吸い込むことで、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。カビが好む環境はダニの好む温・湿度とほぼ一致しています。また、ダニの排泄物がカビの栄養源になります。特にカビが繁殖しやすい場所は、湿度が高い水回りや、換気不足で高湿度になりやすい家具の裏、壁、天井、押し入れ、エアコン、畳、浴室などです。

カビアレルゲン回避のためのポイント

①換気を行い、室内の風通しをよくしましょう。
②カビは乾燥、日光、熱に弱いです。台所や浴室の小物は時々日光に当て、可能なものは煮沸消毒を行いましょう。
③観葉植物や水槽など、室内の湿度を上げる恐れのあるものはできるだけ室内に置かないようにしましょう。
④冷蔵庫の中は定期的に整理しましょう。
⑤空気清浄機等を利用し、室内の空気をきれいに保ちましょう。

⑥浴室・洗面所
浴室の壁や天井、流しなどに石けんカスや毛、アカなどが残らないようによく洗いましょう。
⑦エアコン
長時間使用しないと、フィルター等にカビが生育している恐れがあります。冷暖房シーズンの変わり目は必ずフィルターを清掃してホコリを除去し、使用期間中はこまめにフィルターの清掃を行いましょう。
⑧カーペットなどの敷物
カーペットの毛が逆立つ方向に向けて掃除機をかけましょう。
丸洗いできれば洗濯し、よく乾燥させましょう。
⑨押し入れ・クローゼット
すのこを敷き、家具類等は壁から5㎝ほど離して隙間を設け、空気の通り道を作りましょう。
クローゼットの中は洋服をゆったりと収納し、梅雨などの湿度の高い時期は除湿剤を活用しましょう。
密閉された収納ケースの中に乾燥剤を入れておくと、カビ予防に効果があります。
⑩カビが発生した場合は放置せず、すみやかに取り除きましょう。
カビの除去:カビの生えたものは捨てる、または水拭きをしましょう。
カビが生えた場所の乾燥:扇風機やドライヤーが効果的です。
カビが生えた場所の消毒:消毒用エタノールや塩化ベンザルコニウム液、次亜塩素酸ソーダ液が有効です。カビや消毒液を吸い込まないよう十分換気し、マスクをつけて行いましょう。
消毒した場所の乾燥:乾燥しないとすぐカビが復活します。

参考文献

