山梨県厚生連健康管理センター
山梨県厚生連健康管理センター
山梨県厚生連健康管理センター

健康情報

Health information

今月のおすすめ♪
健康情報

最終更新日:2026年5月1日

smile新年度が始まって1か月が経ちました。進学や就職、部署の異動などにより生活環境が大きく変化した方も多いのではないでしょうか。慣れない環境の中で緊張した日々を過ごしてきた心と体は、気が付かない間に疲れをため込んでいることがあります。この時期にみられる心身の不調は、一般的に「五月病」と呼ばれます。こうした心身の不調の背景には、ストレスが関係していると考えられます。ストレスは誰にでも起こる自然な反応ですが、適切に対処することで心や体への負担を軽減することが出来ます。そこで今回は、今日から実践できるストレス対処法とともに、心と体を元気にする“笑いのチカラ”についてご紹介します。

 

 

 

五月病とは?

五月病は正式な病名ではありませんが、新生活のスタートから少し時間が経った4月頃に見られる心身の不調を指す言葉として広く使われています。4月は様々な環境の変化があり、多くの方が緊張した状態で生活を送ります。その緊張が続いた後、5月の大型連休などで生活リズムが変わることで、疲れやストレスが一気に表面化することがあります。

特に次のような状態が続く場合は、心や体が疲れているサインかもしれません。

 

心理的側面 身体的側面 行動的側面

・抑うつ感がある

・意欲や集中力が低下する

・おっくう感がある
・イライラ感、おこりっぽくなる

・不安感、緊張感がある        など

 

 

・首や肩のこりがある
・動悸や息切れがする

・下痢・便秘、吐き気がする

・頭痛、めまいがある

・眠れない・何度も目が覚める

・食欲不振がある

・だるい、疲れやすい        など

・遅刻や早退が増える

・酒量やたばこが増える

・食事の量が増える、または減る
・ミスが増える

・作業効率が低下する        など

 

 

五月病を放っておくと、うつ病や適応障害に進行することがあるので注意が必要です。大切なのは、早めに自分の状態に気付き、無理をしすぎないことです。

 

 

日常で出来るストレス対処法

stress五月病とも関連のある「ストレス」は、環境の変化や人間関係、仕事や学業など、心や体に負担となる刺激(ストレッサー)によって生じる心身の反応のことを表します。ストレスを感じると、緊張した時に働く交感神経が、リラックスした時に働く副交感神経よりも強く働く状態になります。現代においては、仕事や人間関係の複雑化に伴い、日常生活の中でストレスを感じやすい状況が増えています。

 

ストレスを完全になくすことは難しいですが、自分なりのストレス対処法を見つけることで、日常生活の中で上手に付き合っていくことが可能になります。

 

今回は、STRESSのアルファベット頭文字をとったストレス対処法についてご紹介します。

 

 

 

S sports(スポーツ)

体を動かすと、自律神経のバランスが整いやすくなり、緊張状態に傾いた心と体をリラックスさせる効果があります。特におすすめなのは、朝の散歩です。一定のリズムで身体を動かすことと、日光を浴びることができる朝の散歩は、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンという神経伝達の分泌を促進します。このセロトニンは日中に十分な量が分泌されると、眠りを誘うメラトニンの合成に繋がり、夜の熟眠に効果が得られます。また、体を伸ばす運動であるストレッチは、全身の血行を促進し、副交感神経が優位になることで、心身のリラックス効果が期待できます。必ずしも激しい運動や本格的なスポーツをする必要はありません。日常生活の中で、無理なく体を動かしましょう。

 

 

 

T travel(旅行)

旅行は、日常とは異なる環境に身を置くことで気分転換になります。自然の景色を見たり、新しい場所を訪れたりすることで気分がリフレッシュされ、自律神経のバランスが整いやすくなります。また、旅行中は仕事や日常の役割から一時的に離れることができるため、心身を休める時間にもなります。こうした経験は、気分の前向きな変化につながり、ストレスの緩和にも役立ちます。旅行中は美味しいものを食べ、たくさん笑って過ごし、普段頑張っている自分自身を労わりましょう。

 

 

 

R rest & recreation  (休む&遊ぶ)

休息や遊びの時間は、ストレスを和らげる大切なセルフケアです。十分に休むことで心身の疲れが回復し、気持ちの安定につながります。また、趣味や楽しい活動に取り組むことは、気分転換になりストレスの軽減に役立ちます。日常の中に、意識して「休む時間」「楽しむ時間」を取り入れることが大切です。

 

 

 

E eating  (食べる)

食事は心と体の健康を支える大切な習慣の一つです。特にトリプトファンというアミノ酸は、ストレス緩和に関わる栄養素として注目されています。トリプトファンは、セロトニンの生成に必要で、乳製品や大豆製品、バナナなどに多く含まれています。ストレスが多くかかっている時こそ、暴飲暴食を避けて栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。

 

 

 

S speaking & singing(話す&歌う)

ストレスを感じたときは一人で抱え込まず、家族や友人など信頼できる人に話を聞いてもらうことも大切です。自分の気持ちを言葉にして誰かに伝えることで、気持ちが整理され、心が軽くなることがあります。また、歌を歌うことも気分転換の一つです。歌うことで、気持ちがすっきりするだけでなく、呼吸が深くなることで心身がリラックスしやすい状態になります。

 

 

 

S smile(笑う)

笑うことは、脳の刺激となり、セロトニンや快楽を呼ぶドーパミンなどの神経伝達物質の分泌に繋がります。家族や友人などと笑いながら話をしたり、お笑い番組や漫画・映画などを見て、思いっきり笑うことは心の健康を支える大切な要素です。また、自然に出る笑いだけでなく、作り笑いをすることでも良い影響があります。口角を挙げて意識的に笑顔を作ることで、脳が「楽しい」と感じやすくなり、セロトニンドーパミンなどの分泌が促進されます。疲れている時こそ、口角を挙げて笑いましょう。

 

 

 

笑いがもたらす健康効果

うことは、ストレス対処になるだけではなく、体にも様々な良い影響をもたらすチカラがあります。例えば、笑うことで、免疫細胞の一つであるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の働きが活性化することが分かっています。このNK細胞は、ウイルスに感染した細胞や、がん細胞などを見つけて攻撃する細胞で、体を守る働きがあるため、笑うことで免疫力の向上が期待できます。また、自然な笑いでも、作り笑いでも、脳は刺激を受けて活性化されるため、記憶力の向上や認知症の予防に繋がります。

さらに、声を出して笑うことで、自然と呼吸が深まりリラックス効果が得られます。笑うことで深い呼吸を繰り返すと、肺胞の表面から、血管を拡張させる効果のあるプロスタグランジンという物質が分泌されるため、血圧を下げることも期待できます。忙しい毎日の中では、つい真面目に頑張りすぎてしまうこともありますが、そんなときこそ、少し肩の力を抜いて「笑いの時間」を意識してみるのも良いかもしれません。

 

 

 

無理をせず、自分のペースで!

smile2

5月は、知らないうちに心と体に疲れがたまりやすい時期です。自分なりのストレス対処法を見つけ、ストレスと上手に付き合っていきましょう。また、日常の中に笑いの時間を取り入れて、心と体の健康を大切にしていきましょう。

 

 

 

 参考文献

・厚生労働省 こころの健康気づきのヒント集(2026年4月8日アクセス)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00004.html

・厚生労働省 ストレス軽減ノウハウ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(2026年3月22日アクセス)

https://kokoro.mhlw.go.jp/nowhow/

・セロトニン | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット) | 健康日本21アクション支援システム Webサイト(2026年3月22日アクセス)

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/heart/yk-074

・公益財団法人長寿科学振興財団 笑いと生活習慣病予防(2026年3月22日アクセス)

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/warai-kenko/warai-seikatsusyukanbyo.html

・工藤孝文.『「ストレスに負けない人」の習慣、ぜんぶ集めました。』.青春出版社.2024

topへ戻る

山梨県厚生連健康管理センター

人間ドックWEBサービス

山梨県厚生連健康管理センター

アプリを使う

山梨県厚生連健康管理センター

ホーム

山梨県厚生連健康管理センター

ドックガイド

山梨県厚生連健康管理センター

外来情報

山梨県厚生連健康管理センター

健康情報

山梨県厚生連健康管理センター

館内ツアー