皆さん、こんにちは。
10月に入り、紅葉の色づく季節となりました。秋といえば、やはり食欲の秋!
そこで問題です!
「10月13日」と「10月15日」は何の日かご存知ですか?
ヒント:秋の食べ物に関係しています。
答えは、10月13日が「さつまいもの日」、10月15日が「きのこの日」です。
今回は、この時期に旬を迎える「さつまいも」と「きのこ」についてご紹介します。
さつまいも
さつまいもの特徴
さつまいもは一見地味で素朴にも思えますが、栄養学的にとても優れた食材です。主成分のデンプンの他に、質の良いタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維も含むので、脂質が少ない点を除けば、比較的にバランスがとれています。
さつまいもに含まれるビタミン
焼き芋に含まれるビタミンC含有量は23mg。トマト以上のビタミンCを摂ることができます。熱に弱いビタミンCですが、さつまいもの場合は、調理の際にでんぷん質が糊化して膜を作ってビタミンCを保護するため、加熱しても壊れにくいという長所があります。また、老化防止のビタミンと言われるビタミンEも多く含まれています。さらに中が橙黄色のさつまいものβ-カロテンは体内でビタミンAに変わり、ニンジンに匹敵する量が含まれています。これらのビタミンC、ビタミンE、β-カロテン(ビタミンA)は抗酸化作用を持つビタミンであり、動脈硬化予防にも効果的です。
さつまいもの調理ポイント
様々な調理方法があるさつまいもですが、簡単なポイントをお伝えします。
1.皮付きのまま焼き芋にする!
皮付きのまま焼き芋にすると、中に含まれるビタミンCが空気に触れないので安定して摂ることができます。
2.乳類や肉類と組み合わせてバランスアップ!
さつまいもは脂質が少ないため、チーズなどの乳類、魚肉や鶏肉・豚肉などの肉類と合わせることで、より栄養バランスが良くなります。
3.生のさつまいもの切り口は水洗いして前処理を!
生のさつまいもを切ったまま放置すると、酸化酵素の働きによって茶色く色が変わってしまいます。切った直後に水洗いをすることで、変色を防ぐことができます。
きのこ
きのこには様々な種類があります。今回はこれからの時期におすすめなシイタケについてご紹介します。
シイタケの特徴
シイタケの食物繊維量は100gあたり乾シイタケで41.0g。キクラゲの57.4gに次いで多い量です。食物繊維を積極的に摂ることで、便秘予防や排便促進の効果が期待できます。
シイタケの種類
スーパーなどでは、加工をしていない生シイタケと温風で乾燥させた乾シイタケの2種類が売られています。生シイタケは保存期間が短く冷蔵保存で2~3日です。乾シイタケは独特の香りと旨みを持ち、長期保存ができます。
シイタケの調理ポイント
乾シイタケと生シイタケ、それぞれの調理ポイントをご紹介します。
1.乾シイタケの旨味をアップする方法
水ならば20~30分で戻せますが、水に入れた乾シイタケを冷蔵庫に入れて、約5℃で5時間以上かけて戻すと、酵素の働きにより旨味成分がさらにアップします。
2.鮮度のよい生シイタケを見分けて美味しさアップ
生シイタケはぬれた感じがなくて傘が大きく、肉質が厚くて硬く締まり、柄は短く太いものがおすすめ。美味しいシイタケ料理のベースになります。
さつまいももシイタケも、これからが旬で一番おいしい時期です。ぜひご家族で、さつまいもの日・きのこの日に召し上がってみてはいかがでしょうか?
参考文献
・社団法人 農山漁村文化協会.地域食材大百科 第1巻 穀類,いも,豆類,種実. 社団法人 農山漁村文化協会,2010,p305-335
・社団法人 農山漁村文化協会.地域食材大百科 第4巻 乳・肉・卵,昆虫,山菜・野草,きのこ. 社団法人 農山漁村文化協会,2010,p363-373