最終更新日:2024年1月26日
皆さん、こんにちは!
すっかり冬の気配が漂いだしましたが、皆さん体調はいかがですか?
今回は、寒~い冬を乗りきるための、体を温める食品と食べ方についてご紹介します!
体を温める食べ方
体が冷えていると、空腹の状態でより一層寒さを感じやすくなります。しかし、食事をとると、消化しようと胃腸が動き出すため、体温が上がり、体が温まってきます。これは皆さん経験があるのではないでしょうか?ただし、必要以上に食べてしまうと逆効果です。血液が消化器に集まってしまい、手足など他の部分の血流が滞り冷えやすくなります。特に糖質や脂質のとりすぎは血液中の中性脂肪を増やし血液がドロドロになるため、血流が低下します。冷えない体をつくるには、腹八分目までを心がけ、バランスの良い食事をとることが大切です。
また、朝食を食べないことが習慣になっているという方はいませんか?朝食は脳・腸・体を目覚めさせるスイッチになります。しっかりと朝食をとることで血流が良くなり、体温が上がります。味噌汁の具材を切っておく、炊飯器をセットしておくなど、前日に少し下準備をするだけでも忙しい朝の時間節約になります。手軽なものから朝食を食べる習慣をつくりましょう。
⇒『ココロと身体を元気にする!春朝食のススメ』
体を温める食べ物
生姜
生の生姜に多く含まれるジンゲロールは、殺菌作用や食欲増進作用があります。また、加熱・乾燥させるとショウガオールに変わり、熱を産生して体の深部を温める働きがあります。風邪の予防には生の生姜を、冷え性の改善には加熱した生姜をとるのがおすすめです。
ねぎ
香り成分の硫化アリルには、血行促進作用や、免疫力を高める働きがあるため、風邪のひき始めには積極的にとりたい食品です。硫化アリルは、ねぎだけでなく、玉ねぎやにんにくにも多く含まれています。
とうがらし
辛味成分のカプサイシンには、発汗作用と免疫力を高める働きがあります。加熱調理による変化がないため、炒め物や焼き物に少量使用するのがおすすめです。ただし、とりすぎると汗の蒸発が促され体温が下がってしまうのでご注意を!
その他、冬が旬の野菜(大根、ほうれん草など)は、血行促進作用のあるビタミンCやEを多く含むため、体を温める効果が期待できます。旬の野菜は栄養価が高く味も良いので、積極的に取り入れましょう。
一方、夏野菜(トマト、きゅうりなど)は、水分を多く含んだり、生で食べたりすることが多いため、体を冷やしてしまいます。夏野菜は加熱調理したり、体を温める効果の高い食品と組み合わせたりするのがおすすめです。
また、ビタミンCはイチゴや柿などの果物、ビタミンEは鮭やうなぎ、ナッツ類にも豊富に含まれています。ビタミンCは水溶性で加熱すると水に溶け出てしまうため、生や短時間の加熱調理で食べるか、汁物などでとるようにしましょう。反対に、ビタミンEは脂溶性のため、油を使った調理法にすると吸収率がよくなります。
おすすめレシピ
今回ご紹介した食品を普段の食事に積極的に取り入れて、寒い冬を乗りきりましょう!!
参考:『栄養と料理 2010年3月』女子栄養大学出版部
『薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』喩静、植木もも子
『あたらしい栄養学』吉田企世子、松田早苗