最終更新日:2024年2月8日

日々の生活の中で肩の周りや首の付け根あたりに鈍痛、違和感やこりなどを感じた後に頭痛になったことはありませんか?このような症状がある場合、緊張型頭痛の可能性があります。症状は他にも頭全体に鈍い痛みや違和感、不快感が生じたり、締め付けられるように感じたりする場合もあります。緊張型頭痛のほかにも寝不足や環境の変化などが原因の片頭痛、飲酒や喫煙・気圧の変化などが原因の群発頭痛など頭痛の原因は考えられますが、今回は緊張型頭痛を主とした頭痛、肩こりとその対策についてご紹介いたします。
緊張型頭痛の原因ってなに?

主な原因となるのが身体的、精神的なストレスです。身体的ストレスはデスクワークなど長時間同じ姿勢でいることや運動不足、精神的ストレスは環境の変化などが挙げられます。これらのストレスにより頭、首、肩の筋肉が緊張してしまい、血行が悪くなることで頭痛が起こります。
原因となる身体的、精神的なストレスを解消することで症状を改善することができるので、次の項目から改善方法について見ていきましょう。
頭痛・肩こりの改善方法
正しい姿勢を意識しましょう

猫背など姿勢の悪さを直すことで、肩や首がこりにくくなります。日頃から次の2つを意識するだけでも効果的です。
背筋をまっすぐにしてあごを引く
イスに座るときは足を組まない
また、スマートフォンを使っているときは特に姿勢が悪くなりやすいので、正しい姿勢の意識を忘れないようにしましょう。
【スマートフォンを使うときのポイント】
目線と同じ高さに上げて30cm程度離す
脇をしめる
長時間スマートフォンを使用すると腕が疲れてしまうので、持っている側の肘を反対の手で支えるようにしてください。こうすることで目線の高さを維持しつつ脇をしめることができるので、正しい姿勢を維持しやすくなります。
こまめな休憩を取りましょう

デスクワークは1時間に1回5分間は休むなど、意識して休憩をとることが大切です。休憩中は立ち上がって伸びをしたり、少し歩いたりして体を動かすようにしましょう。
自分に合った枕を選びましょう

寝ても疲れが取れない、寝起きに肩こりを感じるときは枕を見直してみましょう。頭が高くなりすぎたり、反対に沈みすぎたりする枕では、一晩中悪い姿勢を続けていることになり、血行が悪くなってしまいます。枕の高さや素材など、自分に合ったものを探してみてください。
血流を改善しましょう

寒いと感じたら首や肩を冷やさないように衣服を1枚羽織ったり、首にスカーフを巻いたりしましょう。体を温めることで血流を改善することができます。また、入浴中に両手を首の後ろで組んで首を温めることも有効です。首周辺の筋肉の緊張をほぐれて血流がよくなります。
症状が改善しないときは病院へ行きましょう
症状が改善しないときは他に原因があるかもしれません。頭痛外来、脳神経内科、脳神経外科、整形外科を早めに受診しましょう。
頭痛が突然起こった
頭痛が何度も起こり、最初と比べて痛みが強くなる
生まれて初めての激しい痛みを感じた
頭痛に加えて、しびれや麻痺、吐き気や嘔吐、意識障害がある
症状がどんどん悪くなっており軽快(回復)しない

いかがだったでしょうか。
今回紹介した正しい姿勢の維持や適度な休憩などは、日々の生活の中で少し意識をするだけで肩のこりや頭痛を予防できるので試してみてください。そして最後に紹介したとおり、痛みが続いたりする場合は我慢せずに早めに病院を受診するようにしてください。
参考文献
株式会社GENOVA Medical DOC https://medicaldoc.jp/symptoms/part_head/sy0027
日本放送協会 NHK健康チャンネル https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_491.html

