毎日、暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
夏のビールの美味しさは格別で、ついつい飲みすぎてしまうことも多いかと思います。
そこで今回は、ビールとも関係が深く、現在、男性を中心に増加傾向にある痛風についてわかりやすくお伝えします!
痛風とは?
体の中に「尿酸」という物質が増加することで起こる病気です。尿酸には体の中で作られるものと、食事から取り込まれるものがありますが、何らかの原因でバランスが崩れると、尿酸が血液中に増え、痛風になりやすくなります。
痛風の症状は?
特徴的な症状は、関節の腫れを伴う痛みで、最もよく現れるのが足の付け根の関節です。赤く腫れ、歩行がつらいほどの強い痛みがあります。これを痛風発作といい、風が吹いても痛いと言われるほどです。また、尿酸は「プリン体」という物質が材料となって体でつくられます。
尿酸を増やさないためにはどうすればいいの?
1.肥満解消
お腹に脂肪が溜まると尿酸がつくられやすく、また体の外に出しにくくなります。肥満は痛風に繋がるため、毎日体重計に乗る、歩数計をつけて歩いてみるといったことから始め、体重管理を行いましょう。
2.アルコールは適量に
ビールにプリン体が多いことは有名です。しかし、ビールだけではなく、アルコール自体が体の中で尿酸をつくり出し、尿酸を体の外に出しにくくします。ウイスキーなどの蒸留酒ならよいと思っている方もいますが、アルコール度数の高いお酒ほど、尿酸をつくりやすくなります。
<お酒の適量>
※以下のうち、どれか1つで1日の適量になります。
○ビール 500mL
○日本酒 1合
○ワイン 小さめのグラス2杯
○焼酎 半合
○ウイスキー ダブル1杯
3.水分をしっかりとる
水分補給をしっかり行うことで、体の中の余分な尿酸は尿と一緒に出ていきます。目安は1日1.5L~2.0L(コップ6~8杯)。お茶や水など無糖の飲み物で補給しましょう!
4.プリン体の多い食品に注意する
プリン体の多い食品には以下のようなものがあります。摂り過ぎには注意しましょう。
<プリン体を多く含む食品>
レバー、干物、白子、カツオ、イワシ、エビ、あん肝、煮干など
※痛風の原因は以上の食品の摂り過ぎだけによるものではありません。肥満解消・バランスのよい食生活が改善への近道です!
これからビールをはじめ、お酒のおいしい時期ですが、飲みすぎだけではなく、おつまみの食べ過ぎにも注意しましょう。また、普段からこまめな水分補給と適度な運動を行い、痛風を予防してくださいね♪
●参考文献
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「アルコールと痛風」、「高尿酸血症」
NHKテレビテキスト きょうの健康2月号 No.311