みなさん、こんにちは。
いよいよ本格的な夏の到来です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
冷房の効いた部屋でデスクワークやスマホ操作などで、同じ姿勢のまま長時間過ごす事が増えていませんか?
体を動かすことが減り、肩こりや腰痛が酷くなったと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、体のバランスが崩れて骨がずれたり、関節が必要以上に緊張している状態です。
このゆがんだ骨や緊張している筋肉を緩めて、ほぐして元に戻すのがストレッチポールを使用したコアリセットになります。
今回は、自宅でできるストレッチポール運動についてみなさまにご紹介していきたいと思います。
1、ストレッチポールとは?
コアは体の胴体部分を構成している骨と筋肉、そしてそれらを支えるすべての筋肉とその全体が合わさり生み出される体の重心軸のことです。普段、前かがみ姿勢や足を組んで座るなど気が付かないうちに体に負担をかける姿勢が習慣となっています。
このような姿勢を取り続けることで筋肉が固まり、骨格がゆがんできます。これを自分で簡単にリセットできるのがストレッチポールです。
2、コアリセットってどういうこと?
体全体をゆるませる運動をすることで、硬くなった筋肉や関節をリセットできます。
筒状のストレッチポールを使うと、仰向けになり背骨をのせコロコロ転がす特性を生かして体を小さくゆらすことで簡単に”ゆるませる”動きが行えます。
そして、この”ゆるませる”動きが骨をつなぐ関節と筋肉を解きほぐすのです。
ストレッチポールのゆらぎ運動が筋肉と関節をゆるませ元の状態へ戻していきます。
3、ストレッチポールの効果
①筋肉が緩む
ストレッチポールに寝てゆっくりと呼吸することで胸や骨など緊張しやすい筋肉が自然とゆるみ、腕や足の重さを使いストレッチできます。
②骨格が整う
知らず知らずにPCやスマートフォンを使用することが多い現代の生活では前かがみ姿勢(猫背)になりがちです。ストレッチポールを使用することで体の外側と深部の筋肉が緩みます。
その状態でエクササイズをすることで骨格のゆがみや関節のずれが改善し、背骨、骨盤の傾きが改善し骨格全体が整います。
③呼吸が深くなる
前かがみ姿勢が習慣化されると肋骨周りの筋肉が動かしにくくします。そのため呼吸が浅くなります。
ポールに乗ると自然と肋骨が左右に広がり空気をたっぷり取り込めるようになります。
④体の不調が和らぐ
体幹が整えられることで内臓の負担が軽くなり、神経に対する圧迫も減るため、血流の改善や、肌の新陳代謝が活性化され、冷えやむくみが解消されることも期待されます。
⑤脳がリラックスする
ポールの上でゆらゆら揺れているだけで通常行われている胸式呼吸が腹式呼吸になります。
腹式呼吸はリラックスしている時に起きる呼吸です。
ゆらぎ運動によって体をリラックス状態に導く自律神経である『副交感神経』が活性化している証拠です。
深い眠りにつけるようになります。
4、ストレッチポールの基本姿勢
ストレッチポールの上に仰向けで寝ます。
後頭部がポールの端からはみ出さないように注意し、お尻までしっかりと乗っている状態にします。
両手は手のひらを上に向け、肩が楽な位置におきます。
両ひざは曲げて立てたままの状態で、ひざや股関節を少し開き脱力できるポジションに置きます。
上半身をリラックスして首の力が抜けているのを確認しながらゆっくりと呼吸してください。
イメージとしたら、できるだけ力を抜き、背骨をポールに巻き付けるイメージで。
両肩は腕の重みでだらりと垂らすようにしてポールに密着させると力が抜きやすいです。
今回は自宅でできるコアリセット、ストレッチポールについてご紹介させていただきました。
ポールがなければバスタオルを数枚重ねて筒状に丸めることで代用が出来ます。
上向きに寝てゆらゆらする事でもリラックスなど効果があります。
人間ドックで行っている教室では今回ご紹介したストレッチポールを使用した運動を行っていますので、
人間ドック受診の際には是非お昼の運動教室にもお立ち寄りください。
参考文献
阿久比永宗 コアリセット 株式会社ベースボールマガジン社 2006
横内正昭 200万人が効果を実感したトレーニングメゾット 公式ストレッチポールBOOK JCCA(日本コアコンディショニング協会)監修
株式会社ワニブックス 2014